マルチ劇団員  児貴志

 

死体役でお馴染みの児玉さんに、自身が書かれた脚本「ホクロをめぐる冒険」のコトから劇団を始めたキッカケまで、聞いてきました!

 

Profile
こだまたかし〇71年生まれ、福岡県出身。ACE AGENT所属。91年に劇団「H.T.C」に入団。96年に現在所属する「THE SHAMPP HAT」を旗揚げ。以後舞台、TV、映画と幅広く活躍中。近年では「BOSS」「グッドライフ」(フジテレビ)、「竜馬伝」(NHK)などに出演。

 

 

インタビュー:今回紹介してくださる脚本にはどんな思い出がありますか?

 

児玉:一人芝居をやってみたいという想いから、劇団ではなく児玉個人のユニットとして企画したもので、この頃伝えたかったことを盛り込んだつもりですが、今考えてみると自分よがりな話ですね。客が求めているもの、望んでいるもの、見たいものなどホントに希薄です。あーはずかし(照)

 

イ:若かりし頃のいい思い出ですね。ではもし、今書くとしたらどんなものを書きたいと思いますか?

 

児玉:うーん、自分の我を捨てて、エンターテイメントに徹したものかな。コメディとか小学生から大人まで楽しめるものとかがいいかなあ。役とかもホントは二枚目の恋愛モノとかやりたいのですが、僕はそういうキャラではないので、なんですかね、バカキャラとかのほうがしっくりくるんですよ(笑)

 

イ:確かに想像できないですね。では、尊敬する作家さんとかっていらっしゃるんですか?

 

児玉:劇団の作家さんだと僕が所属しているシャンプーハットの赤堀さんの書くものは面白いですよ。

 

イ:児玉さんは現在も劇団シャンプーハットに所属されていますね。旗揚げ当初からのメンバーだそうですが、どのような存在ですか?

 

児玉:自分たちで立ち上げて一から作り上げた劇団です。特別な思いがありますし、もう家族みたいな感じです。

 

イ:もともと劇団を始めたきっかけはなんだったんですか?

 

児玉:僕、実は昔バンドマンだったんですよ。20歳頃かな。本当に単純で、子供の発想みたいなもので単に有名になりたかったんです。ちやほやされたかったんです。

 

 

イ:ありがとうございます。では、最後に一言お願い致します。

 

児玉:今回は脚本をメインとした特集とのことで、僕なんかが取材を受けるのはおこがましいのですが、脚本はいろんな脚本家さんがホントに身を削って苦しみながら書き上げるんです。アイデアを絞り出しながら表現を模索しながら、ホントに産みの苦しみってやつです。ですから、一語一句練られて作られているんです。本を読むときは、作家の意図を読み取りながら読んでみるとより一層楽しめるのではないでしょうか。

 

 

インタビュー/中沢 絵里奈

 

※マガスタマガジンより抜粋